一等
長縄正明ナガナワ建築設計事務所 30歳
ウォーターフロントとは、川・湖・海ぞいの土地や街路などを表します。
このような場所は、街中ではけっして味わえない広がりと景観を持っていますが、一般に高い堤防により護岸され視界がさえぎられ、工業用地や産業廃棄物処理の用地や、倉庫が建ちならんでいます。そのためせっかくの水が汚れ、中には使われなくなった建物が放置されることもあります。本来すばらしい景観を持つウォーターフロントの敷地を、私たちは日頃の生活の中でうまく活用していないのが現状だといえましょう。
かつて私たちは川の水をすまいに引き入れ、河原に縁を出し、また海岸を散策し、そこに休憩できる場をつくり、ウォーターフロントの空間を、生活の中に巧みに生かしてきました。現代の日本の都市においてもこの空間を、自然と人間の関わりを回復させ、また都市環境をより活性化させる場所として着目し、積極的に活用することができないでしょうか。そのためにこのウォーターフロントにどのような施設をつくればよいか、そしてこの場所の特徴を十分引き出すことのできる空間をどのようにデザインし、演出して行くかが、今回の課題です。
たとえば港湾のすでに役目を終えた施設や倉庫などをショッピングセンターやレストランとして再生し、都市の新しい核としたり(ボストンにあるウォーターフロント計画)、海岸や河岸に散策したり、休息のとれる公園と施設をつくることなど、いろいろ考えることができます。
敷地となるウォーターフロントの場所・規模、そこに想定する建築・施設の用途、種類、構造、使用材料などは各自で自由に設定して下さい。
イメージあふれる応募案を期待しています。
粟野善治ファイブステージ設計事務所 35歳
六本木久志ファイブステージ設計事務所 32歳
山本善博ファイブステージ設計事務所 24歳
菅野勉ファイブステージ設計事務所 32歳
今井清隆ファイブステージ設計事務所 32歳
津田栄一ファイブステージ設計事務所 33歳
審査委員長 | 芦原 義信 | 武蔵野美術大学教授 |
審査委員 | 大高 正人 | 大高建築設計事務所所長 |
審査委員 | 波多江 健郎 | 工学院大学教授 |
審査委員 | 薬袋 公明 | 日建設計専務取締役 |
審査委員 | 山下 和正 | 山下和正建築研究所所長 |
審査委員 | 土橋 隆 | 日新工業社長 |