課題

中庭のある都市の住まい

課題文

中庭はいつの時代においても、またどのような気候風土のもとにおいても、住まいの有効なファクターとして活用されてきた歴史がある。 わが国の都市の住まいであった町屋や近年のコートハウスの中庭は、密集した周辺環境に立地する住まいに光と風を運び、四季折々の自然を感じさせるだけでなく、生活環境に広がりと変化を与える役割を担ってきた。その役割は情報化社会を迎え、ますます輻輳化する現代の都市の住まいにおいても変わることはないであろう。いやむしろ、変貌する都市や多様化する生活形態、さまざまなアクティビティに対応して、それに相応しい中庭の新しい可能性を導き出さなければならないのではなかろうか。 それは戸建て住宅に限らない。集合住宅においても、住戸群によって囲まれた中庭が、新しいコミュニティをつくり出すことなどが考えられるだろう。また自らが恵みを得るばかりでなく、周辺環境への配慮としての中庭のあり方があるかも知れない。 都市におけるこれからの新しい住まい方に対応した中庭のあり方とかたちはどのようなものであるべきか、魅力ある「中庭のある都市の住まい」の提案を求めたい。

結果発表

一等

白石隆治フリー

二等

岡俊徳京都工芸繊維大学

田村大京都工芸繊維大学

長曽我部亮京都工芸繊維大学

春名孝治京都工芸繊維大学

三木貴京都工芸繊維大学

三等

岩澤浩一北海道工業大学大学院 建築工学専攻 修士2年

三等

高尾研也早稲田大学大学院 理工学研究科建設工学専攻
古谷誠章研究室M1

佳作

足立誠士広島工業大学 森保ゼミ

佳作

石川友博大阪工業大学大学院

佳作

佐野健太横浜国立大学大学院 第一講座

岡晴信インタースペース

水野義人(株)日建設計

佳作

杉本修一京都工芸繊維大学大学院1年

石山智則京都工芸繊維大学大学院1年

佳作

増田圭吾早稲田大学芸術学校 建築設計科2年

田辺正樹早稲田大学芸術学校 建築設計科2年

佐藤孝治早稲田大学芸術学校 建築設計科2年

佳作

中西啓京都大学

佳作

宮野隆行芝浦工業大学大学院 工学研究科
建設工学専攻 修士課程3-9-14

賞金

  • 1等[1点]
  •  
  • 150万円
  • 2等[1点]
  •  
  • 70万円
  • 3等[2点]
  •  
  • 各30万円
  • 佳作[7点]
  •  
  • 各10万円
全て税込

審査委員

審査委員長 北川原 温 建築家
審査委員 三栖 邦博 建築家
審査委員 光井 純 建築家
審査委員 吉松 秀樹 建築家
審査委員 西沢 立衛 建築家
審査委員 相臺 公豊 日新工業株式会社社長