一等
佐々木俊一郎東京理科大学大学院
「落水荘」には、滝の水音が充満する静寂な空間があります。移ろいゆく風や光が映し出されます。建築は、どこにでもあるような小さな滝の風景に新しい価値を与え、ここにしかない特別な場の体験や、自然との繋がりを生み出しています。建築にはそれが建つ場所をより豊かにする力があるのです。
今回の課題は、応募者各自が自由にイメージする「落水荘」を求めるものです。
プログラムやアクティビティは自由に想定してください。
「落水荘」に求められるただひとつの条件は、その敷地が落ちる水の音やきらめきがイメージされる場所であること、だけです。敷地は広大な自然とは限りません。文化的背景を持つ都市の町並みはもちろん、より限定された場所でも、あるいは一見何の手がかりもなく見過ごされるような場所に敷地を求めてもよいでしょう。
テーマとなる敷地の魅力を見つけ出し、クリエイティブなアイデアによって、その場所をより豊かにする建築を提案してください。
審査委員長 | 六鹿正治 | 日本設計代表取締役社長 |
審査委員 | 青木 淳 | 青木淳建築計画事務所代表 |
審査委員 | 妹島 和世 | 慶応義塾大学教授 |
審査委員 | 藤本 壮介 | 藤本壮介建築設計事務所代表 |
審査委員 | 山本 敏夫 | 鹿島建設専務執行役員・建築設計担当 |
審査委員 | 相臺 公豊 | 日新工業代表取締役社長 |