一等
北島 瑛登京都工芸繊維大学大学院
今回の課題は、「ふたりのアーティストの家」です。
ふたりのアーティストは自由に想定してかまいません。
そのふたりにふさわしい家を提案してください。敷地や、家の大きさなどについては、自由に想定してください。
作曲家の夫と演奏家の妻、画家の父と彫刻家の娘、建築家の兄弟、同じ志の陶芸家と染織家、バンド仲間……。さまざまなふたりがイメージされることと思います。家族であったり、友人であったり、同志であったり、お互いを必要とし合っている関係であったり、あるいはライバルであったり……。
実在の人物を想定しても、架空の人物でもかまいません。あなた自身がアーティストであるのならば、あなたと誰かもうひとりのアーティストを想定してもかまいません。
ただし、ひとりのアーティストの家ではなく、ふたりのアーティストの家であること。
そこがポイントです。この家では、ふたりの間になんらかの関係が発生していることでしょう。つまり、ふたりのアーティストたちは、ともに居るためになんらかの小さな社会を築いているわけです。
アーティストに限らず、ふたりの人間がある時間を共有する空間は、最小の社会的空間単位だと言えましょう。今回の課題は、ふたりの、しかもアーティストという個性の強い表現者たちがつくり出す、なんらかの社会性を持った建築のありかたについて、広く提案を求めるものです。言いかえれば、ふたりの関係をさまざまな意味で豊かにする空間の提案を求めます。
審査委員長 | 六鹿正治 | 日本設計代表取締役社長 |
審査委員 | 青木 淳 | 青木淳建築計画事務所代表 |
審査委員 | 妹島 和世 | 慶応義塾大学教授 |
審査委員 | 藤本 壮介 | 藤本壮介建築設計事務所代表 |
審査委員 | 山本 敏夫 | 鹿島建設専務執行役員・建築設計担当 |
審査委員 | 相臺 公豊 | 日新工業代表取締役社長 |